Linolaパートナーズ法律事務所
証拠資料の精緻な整理と分析が魅力
Linolaパートナーズ法律事務所片岡先生に、ベンパル書面作成の導入背景や導入後の運用について伺いました。
Q.片岡先生がベンパル書面作成の導入を決めたきっかけは何ですか?
まだベンパル書面作成のウェブサイトもなかった初期段階でα版として、GVAの康さんからご案内を受けました。ベンパル契約書レビューも使っていたことから、面白そうだなと思い導入をしました。
Q.片岡先生はベンパル書面作成をどのようにご利用されてますか?
訴状、答弁書、準備書面のdraft案の作成で利用します。
また書面の作成というより、交渉案件の時系列表作成や証拠資料の整理というシーンでもよく使います。案件に関する資料が送付された時に、とりあえず証拠等データ一式をアップロードして、解析や整理の一次処理をベンパル書面作成に任せるイメージですね。
各stepの出力結果は結構な分量があるので、気になるポイントだけ拾い読みすることが多いです。特にstep2「専門処理」(※当事者関係図の作成や時系列の作成、各証拠の法的分析を行い、当該事実の認定蓋然性や不足証拠等を出力するプロセス)の事案整理と証拠の法的分析の箇所は気付きを得られることも多いので、ざっとでも目を通すようにしてます。
step2「専門処理」の出力結果について、追加指示機能を使って「重要部分に絞って●文字以内でサマリにして」「クライアント向けにわかりやすい形にして●文字以内でまとめて」といったこともできると知ったので、試してみようと思います。追加指示に基づく出力は新たなバージョンとして追加され、原案の出力はバージョン1として残るのも嬉しい部分であると思います。少し違ったなというときは前のバージョンに戻ってやり直しができるので。
step3「ドキュメント作成」も同じく網羅的に出力されるので、目視で読んでいきながら、自分で削除していったり、有用な部分を切り取ったりします。出力された書面は、ダウンロードしてWordファイルで編集することもありますが、「ここよく書けているな」という箇所をブラウザ上からコピーして貼り付けたり、リライトしていくことが多いかも知れません。
Wordファイルの中で岡口マクロをぱっと適用できる機能とかがあったら嬉しいですね。
※注:現在、FRAIM社の「スグラク」と連携済。スグラクを介して岡口マクロをショートカットキーで簡単に適用させることが可能。
Q.片岡先生が魅力と感じるポイントを教えてください。
step2「専門処理」における事案整理と証拠分析のクオリティですね。
ベンパル書面作成の事案整理・時系列表作成は、汎用AIと比べて漏れが少なく、きちんと細かく情報を拾ってくれるという感覚でとても助かってます。
一番魅力を感じるのは、step2「専門処理」の「各証拠の法的分析」です。
各証拠から読み取れる情報を要件事実ごとに整理してくれて、関連性等から証拠の推認力・証明力を緻密に分析してくれます。証拠の法的評価のバランス感、証拠から読み取れる事実の射程に関するバランス感が良いというのも魅力です。汎用AIでは、証拠から読み取れる事実の射程に疑問を持つことが一定ありますが、ベンパル書面作成ではその緻密さによって「なるほど」と納得することがあります。
そして「各証拠の法的分析」の中で何より魅力的なのは「証拠の弱点・限界」まで分析してくれる点です。
汎用AIの場合、どうしても忖度・迎合した返しが多くなりますが、ベンパル書面作成の証拠分析では、必ず当該証拠のウィークポイントを出力してくれます。重箱の隅をつつくような指摘も出て来はしますが、自分が気付けていなかった論点を広く摘示してくれるのはとても助かります。

Q.step3「ドキュメント作成」における書面の出来はいかがですか。
好みはあるかもしれませんが、網羅的な書面が出来上がるのが嬉しいですね。自分で不要な箇所を削ればいいだけなので、分量のある書面が出来上がる点は個人的に嬉しいポイントです。
書面の質も案件次第ではあるかもしれませんが、7割くらいはそのまま使えるかなと思うことがあります。引用する事実からの推論過程を丁寧目に記載してくれますし、事実の引用と評価推論部分をきちんと分けているのも良いですね。
証拠の引用もきちんとしてくれて、証拠説明書も立証趣旨付きで作ってくれるのも魅力ですね。
同じく「追加指示」でも修正や書き直しができるということも知ったので、従来の手作業でなくAIを介した修正も試してます。
あとは、「認否」を細かめに記載してくれるのも助かるところの一つかなと思います。
最初は知らなかったのですが、各stepを回している間はベンパル書面作成を閉じてしまっても、PC自体をシャットダウンしてしまってもベンパル書面作成は稼働を続ける(時間をおいてログインするとアウトプットが返ってくる)というのも魅力です。移動前に回してしまって後で出力を確認するといったことが可能なので。
また、複数案件を同時並行で回していくことができるというのも良いなと思います。
Q.ベンパル書面作成にご要望はありますか?
要件事実通り整理してくれるのは整理の面では嬉しいのですが、全体のストーリーがまだ立たない部分とかは結局手作業になるケースがあるので、ここら辺がもっと何らかの機能で手当てができたらいいですね。
あとは、個人の好みかもしれませんが、証拠説明書の立証趣旨でもうちょっとだけ推論過程を書いてほしいですね。